新型コロナウイルスの感染防止のために発令された「緊急事態宣言」は令和2年5月25日に解除が発表されました。しかし、新型コロナウイルスの感染リスクはあり、第二波が懸念されております。今後も引き続き、新しい生活様式(手洗い・うがいの徹底や、ソーシャルディスタンス等)を継続して取り組まなければなりません。
緊急事態宣言中、様々な業種で自粛要請が出されておりましたが、ご葬儀に関しては自粛の要請は出ておりませんでした。ご葬儀は大切な方とのお別れ…ご葬儀に関して延期という選択肢はできません…。
ご葬儀や法要は多くの人が集まる機会ですから3密に該当しますが、
「どのように行うのか」「どんな形のご葬儀が良いのか」不安を抱えている方も少なくありません。
ここでは、新型コロナウイルスにより、ご葬儀の形がどう変わりつつあるのか分かりやすくご紹介します。
目次
新型コロナウイルスの感染予防を優先し、大規模な葬儀は行わず、施主と親族等で10名程の家族葬や直送を選択される方が増えています。
葬儀関連事業を手掛ける「ユニクエスト」(大阪市西区)が行った調査では、直葬(火葬)を選ぶ遺族が「増えている」と答えた葬儀会社が5割強。
1日以上かかるご葬儀を選ぶ遺族の割合が減っていると答えたのは37.6%となりました。
業界全体として、「1日以上かかる大規模な葬儀は中止にするか延期する」「通夜を行わず、火葬と同日に告別式のみを行う一日葬・家族葬をおこなう」「お通夜・告別式の会食をおこなわない」と言ったことが起きています。
お通夜・告別式での食事を禁止する斎場が増えてきています。
また自主的に食事を自粛される方も多く、ご葬家側は自宅で食材の取り寄せができるカタログギフトをお渡ししたり、お料理は持ち帰ることができるように手配したりと対応されています。
後日葬儀とは、火葬だけを行い、後日お通夜・告別式、お別れ会を行う葬儀の形です。
ご葬儀を延期することで、ご高齢者を含めた多くの参列者をおよびして故人様とのお別れをしのぶことができます。
各都道府県でも後日葬儀の検討を促している状況です。
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喪家や近しいご親族など、ご葬儀に参加する必要のある方もいらっしゃいますよね。
ここでは、ご葬儀にあたって感染を防ぐために行われている対策についてご紹介していきます。
告別室・収骨室には10名以下の入室が可能、待合質には6名までなど3密を防ぐための対人数制限が敷かれています。
人数制限があることから、10名以下の家族葬・火葬のみを行う喪主が増えていると考えられるでしょう。
斎場ではコロナウイルス感染予防のため、館内の除菌や換気による空気の入れ替えをはじめ、スタッフは必ずマスクを着用しています。
人の出入りが多い場所、触れやすい場所などはこまめに除菌を行い、各所に除菌スプレーを設置するなどの試みも。
席と席の間を1m以上開ける他、焼香の列も間隔を空けるよう配慮。
僧侶もマスク着用をして読経をするケースが多いです。
現状では減少傾向が見られますが、通常のご葬儀が行われるケースもあります。
喪家側から直属の身内以外のお断りのお知らせがなく参列するか迷われる場合は、御香典と生花代を現金書留で送るなど、参列する以外の方法でもお気持ちを届けることを検討されてはいかがでしょうか?
落ち着いてから焼香のために出向くという選択をされても、非常識にはなりません。
ご喪家にその旨を丁寧にお話しましょう。
新型コロナウイルスに伴うご葬儀の形の変化と現状についてご紹介しました。
ご葬儀を落ち着いた頃に行う後日葬を選択される方や、大人数で集まれないという現状から、ZOOMなどのWeb会議ツールを使用して配信するという方法も続々と試みられています。
東冠でも、徹底した感染予防とご親族のお気持ちを汲んだ葬儀が実現できるよう、最善を尽くしております。
ご不明点・ご不安な点などございましたら、遠慮なくご相談ください。
東京都府中市生まれ。古書店の長男として出生。幼少期より父の勧めで水泳、バスケットボール、ウエイトリフティングを経験しインターハイ出場の経歴をもつ。
結婚を機に埼玉県に移住。学生時代に色々なアルバイトを経験を得て、接客が面白いと感じ、接客を極めようとホテルスタッフを目指す。10年程、念願のホテルスタッフとして従事していたが、身内の不幸があり退職。その時にお手伝いしていただいた葬儀社が東冠であった。
その後、お手伝いいただいた葬祭部の温かさが忘れられず、私ならではの葬儀のお手伝いがしたいと強く葬祭業に興味を持ったところで東冠が偶然、求人募集をしていたので面接。ご縁があり採用となり現在に至る。職場の先輩、ご葬家様より暖かいご支援をいただき、現在8年目を過ごさせていただいております。1級葬祭ディレクター。学生時代に小型ユンボ、玉掛の免許も取得している。